個人的な都合で更新に間が空いてしまいました。
さて、今回はSimcity 4の地域を複数人でプレイ(マルチプレイ)する方法について考えてみたいと思います。
ご存知のとおり、Simcity 4は1つの地域につき複数のマップがあり、複数の都市を接続して
都市経営をより効果的に行えるようになっています。このため、以前から1つの地域を複数人で
プレイする方法やマルチプレイでの問題点が議論されてきました。
過去の議論では、
・複数人の間での都市ファイルのやりとりが面倒
→都市ファイルの同期が困難
・同じ地域でプレイする場合はBAT、MODの統一が必要
→BATなどの追加時にはファイルの統一以外にも参加者の合意が必要
などの問題点により、マルチプレイは困難であると言われてきました。
しかし、Dropboxなどのオンラインストレージサービスの一般化により、これらの問題は
部分的にですが解決されつつあります。そこで、この記事ではDropboxを利用した
マルチプレイの方法を簡単にですがまとめてみます。
(この手順はSimcity 4 Devotionの
こちらのスレッドを参考にしています)
1.Dropboxのアカウント取得とインストールDropboxは無料で2GBまでのファイルを複数のPCで同期させることが出来るサービスです。
Dropboxにより同期されるファイルはDropboxのサーバ以外に個々のPCにも保存され、
いずれかのPCにあるファイルに変更が加わると他のPCでも速やかに同期が行われます(回線速度による)。
また、Dropboxは共有フォルダを持っており、このフォルダの中にあるファイルは
他アカウントと共有することが出来ます。
これらの特徴を利用することでSimcity 4の地域およびプラグインフォルダを複数人で
共有することが可能となります。
Dropboxのアカウントを持っていない場合は、最初にDropboxのアカウントを取得します。
→ Dropbox公式サイト
(
紹介あり:+250MB(合計2.25GB)のスペースを取得可能 /
紹介なし:2GBのスペースを取得可能)
2.Dropbox共有フォルダの設定Dropboxのインストールが終了したら、Simcity 4のデータを保存するためのフォルダをDropboxフォルダ内に
作成しておきます。ここでは、例としてSC4MultiPlayという名前のフォルダを作っておきます。
(Dropboxフォルダの位置はWindows7,デフォルトの場合 C:\Users\(ユーザー名) にあります)
その後、作成したフォルダを共有フォルダに設定します。
(設定方法は
こちらのサイトを参照)。
3.Simcity 4 マルチプレイ用ショートカットの作成続いてSimcity 4側の設定を行います。
最初にSimcity 4のショートカットを作成します。
(デスクトップを右クリック→新規作成→ショートカットを選択後、項目の場所として
Simcity 4.exeの場所を入力)
次に、作成したショートカットを右クリックし、プロパティを開きます。
その後、リンク先に引数として以下の値を追加します。
(Windows XPなどの場合)
-UserDir:"C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\My Documents\My Dropbox\SC4MultiPlay/"
(Windows7などの場合)
-UserDir:"C:\Users\(ユーザー名)\SC4MultiPlay/"
(先頭のハイフンの前に半角スペースを入れる)
これにより、このショートカットからSimcity 4を起動した場合は
引数で指定したフォルダ内にあるPlugins, Regionsフォルダが読み込まれるようになります。
また、最初にこのショートカットを経由してSimcity 4を起動した時には引数で指定したフォルダにPlugins,Regionsフォルダなどが自動生成されます。
4.使用する地域、BAT、MODなどの移動SC4MultiPlayフォルダ内に生成されたPlugins,Regionsフォルダに、マルチプレイで
遊びたい地域データやBAT、MODデータを移動させます。
各種データは自動的に同期が行われるので、同期が完了するまで待ちます。
5.マルチプレイの実行各種ファイルの同期が完了した時点から、Simcity 4のマルチプレイが可能になります。
実際に複数人でプレイするためには、自分の共有フォルダに他の人を招待する必要があります
(他アカウントの招待方法は
こちらのサイトを参照)。
以上の手順を踏むことで、都市データやプラグイン同期の手間を軽減しつつマルチプレイが可能となります。
BATやMODの追加に参加者の合意が必要な点は従来どおりですが、ファイル同期などの
技術的な面ではかなり手間がかからなくなるので興味があれば試してみてはいかがでしょうか。